人の頭を断面図で描くと、外側から頭蓋骨、硬膜(比較的丈夫な膜)、くも膜(薄く透明な膜)が脳を包んでいます。このくも膜と脳との隙間はくも膜下腔と呼ばれ、そこに出来た袋状の病変(=のう胞)がくも膜のう胞です。
  くも膜のう胞の内部には、脳脊髄液(または髄液)という無色透明な液体が溜まっています。容積が一定の頭蓋骨の内部に、脳に加えてこのようなのう胞を生まれつき持っているため、様々な症状や、頭蓋内に血が溜まるようなリスクを引き起こすことが知られています。一方、「たまたまCTやMRIを撮影したら見つかった」ということも少なくない病気です。これは良性の先天性疾患で、脳腫瘍ではありません。
  大人も含めた全年齢層では、0.1-0.5%の発生頻度と推測されています。但し、その75%は小児期に発見されます。男子に多く、その比率は男/女=3-4/1程度とされています。



肉眼所見(白色の外膜に包まれたくも膜のう胞、表面に血管が走行している。)

 1.症状
 2.検査と診断
 3.治療法
 4.予後
Q&A
 @症状のない「くも膜のう胞」でも手術するのですか?
 A治療しなかったら、病院へ行かなくて良いのですか?
 B「くも膜のう胞」があったら、スポーツは禁止ですか?
 C原因は何ですか、予防できますか?

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